値付けの基本 / 2026年10月21日確認
ハンドメイドの値付けに、
制作時間をどう入れる?
材料費を引くとお金は残るのに、作り続けるほど忙しくなる。そんなときは、売上・現金の手残り・自分の時間を含めた利益を分けてみましょう。まず1作品について「作るのに何分かかるか」を測ると、価格を見直すための数字がそろいます。
材料費と、自分の時間を分けて記録する
minneの公式ガイドでも、作品の原価には材料や包装だけでなく、自分の制作時間に相当する人件費を含めて考える方法が説明されています。ここでは税務上の経費ではなく、希望する時間単価で換算した労働コストの目安として扱います。minne公式「販売価格」の決め方
準備・制作・片付けを同じ区切りで測り、まとめて複数個を作ったときは合計時間を個数で割ります。例えば4個を200分で作るなら、1個は50分です。試作や材料の買い出しなども、どの作品へどれだけ配分するかを決め、同じ時間を二重に足さないようにします。
2,400円の布ポーチを例に計算する
次は説明用に設定した架空の条件です。対面・現金販売で、送料と販売手数料は0円とします。
| 項目 | 1個あたり |
|---|---|
| 販売価格 | 2,400円 |
| 材料費・梱包費・その他原価 | 550円・100円・50円 |
| 制作時間・希望時給 | 50分・1,200円 |
| 送料・販売手数料・固定手数料 | すべて0円 |
人件費を引く前の手残り = 2,400円 − 700円 = 1,700円
制作時間を含めた利益 = 1,700円 − 1,000円 = 700円
手残りの1,700円を、そのまま利益として見ないことがポイントです。同じ作品に80分かかると、労働コストは1,600円、利益は100円になります。販売価格を変えなくても、制作時間によって採算は変わります。工程を短くする、材料の使い方を変える、価格を見直す、といった選択肢を数字で比較できます。
利益率30%にしたい場合は、足すだけではない
制作時間を含むコスト1,700円に、単純に30%を足すと2,210円です。このとき利益510円を販売価格2,210円で割った利益率は約23.1%になります。販売価格に対して30%を残したいなら、手数料なしの条件では1,700円を0.7で割ります。
つくりの採算の表示:10円単位に切り上げて2,430円
2,430円で売れた場合の利益は730円、利益率は約30.0%です。これは入力条件から逆算した目安で、その価格で売れるという予測ではありません。作品の仕上がりや見せ方、購入者の反応も合わせて確かめてください。
無料ツールで、自分の作品に置き換える
- 「値付けを考える」で作品名と販売価格を入れ、今回の例なら販売先を「対面・現金」にします。
- 材料550円、梱包100円、その他50円、制作50分、時給1,200円を入力します。請求送料・実送料・固定手数料は0円にします。
- 目標利益率を30%に設定し、「人件費を引く前の手残り」と「1個売れたときの利益」を見比べます。
- 制作時間を80分へ変えて比較します。残したい条件に戻し、「この作品を保存する」で記録します。
保存はこのブラウザ内です。税金、返品、値引き、売れ残りの在庫投資は含みません。通販で使う場合は、送料と契約上の手数料を追加してください。