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マルシェ出店の準備 / 2026年10月21日確認

マルシェは何個売れば黒字?
出店前に損益分岐点を確かめる

出店料を売価で割るだけでは、費用を回収する個数は分かりません。売れるたびに材料費や決済手数料がかかり、準備や接客にも時間を使うためです。出店前に、1個売るごとに残る金額と、販売数にかかわらず必要な費用を分けてみましょう。

「1個の利益」で、出店全体の費用を回収する

中小機構のJ-Net21は、費用を固定費と変動費に分け、売上から変動費を引いた金額で固定費を回収する考え方を説明しています。本記事ではこれを作品の個数に置き換え、自分の制作時間と出店時間も希望時給で換算します。J-Net21「損益分岐点を使った目標売上高」

ここでいう黒字は、時間のコストまで差し引いた試算上の黒字です。お金の出入りだけを確認したい場合は、ツールに表示される「人件費を引く前の手残り」も別に見ます。

2,000円のブローチなら、この条件では17個

以下は販売実績ではなく、独自に設定した架空例です。決済手数料率3%も比較用の仮定で、会場や決済サービスの実際の料金ではありません。

区分条件
作品の販売価格2,000円
1個の材料・梱包費500円+100円
1個の制作時間・希望時給30分・1,200円
会場の決済手数料売価の3%=60円/個
出店料・交通費・その他4,500円+1,200円+300円
準備・移動・接客5時間・時給1,200円
1個ごとに残る利益 = 2,000 − 600 − 600 − 60 = 740円
出店全体で回収する費用 = 現金支出6,000 + 時間のコスト6,000 = 12,000円
損益分岐個数 = 12,000 ÷ 740 = 約16.22個 → 17個

16個では160円の赤字、17個で580円の黒字になります。売価2,000円で固定費12,000円を割った「6個」では、作品を作る費用を回収できません。

販売数時間のコストを引いた出店利益
10個−4,600円
16個−160円
17個580円
20個2,800円

何個持っていくかと、何個売れるかは別

ツールの販売見込数には、持参する在庫数ではなく、売れると見込む数を入れます。30個作って10個しか売れなければ、残り20個の制作費も先に支払っています。この試算は販売分の採算を見るもので、在庫を含めた資金繰りは別に確認する必要があります。

複数作品を持っていく場合は、作品ごとに販売見込数を入れます。損益分岐個数は、その組み合わせの比率で売れると仮定した目安です。利益の低い作品ばかり売れる場合もあるため、作品別の個数を変えて結果を見直しましょう。

無料ツールで、出店の見込みを3通り試す

  1. 「値付けを考える」でブローチを登録します。価格2,000円、材料500円、梱包100円、その他原価0円、制作30分、時給1,200円として保存します。
  2. 「出店を計画する」で出店料4,500円、交通費1,200円、その他300円、決済率3%、出店時間5時間、時給1,200円を入れます。
  3. ブローチ以外の保存作品は販売見込数を0にし、ブローチだけ10個、17個、20個に変えて比較します。
  4. 自分の条件に置き換え、少なめに売れた場合でも受け入れられる費用かを判断します。

対面販売の試算では通販の送料・通販手数料を除き、会場の決済率を使います。廃棄、税金、値引き、返品は別途調整してください。黒字になる個数を計算しても、その個数が売れることを保証するものではありません。

作品を保存して、出店採算を試す →

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